第3回ミューズキャット

楽器博物館の見学(武蔵野音楽大学)☆


武蔵野音楽大学の構内にある博物館には、鍵盤楽器、ヴァイオリン、ハープ、チェロ、アジア、アフリカ、各地の民族楽器の展示室があり、1時間30分程の解説を受けながら、普段目にすることができないめずらしい、貴重な楽器を見学することができました。

***展示楽器***


グラスハーモニカ以外は、手に取って演奏は出来ませんが、博物館の方による演奏で実際にその時代と情景を思わせる音色を聞くことができました。
どれも、美術的にもすばらしく、歴史と文化の流れを感じさせるものばかりで、1時間30分のタイムマシーン世界一周音楽の旅はあっという間に終わりました。 

***解説から***
ヴィオールとヴァイオリンの発生については諸説あるようで、文献によって書いてあることが違ったりするのですが、最近有力な説として次のように解説してもらいました。

  1. ヴィウエラが変化してヴィオールになった。
  2. ヴィオールとヴァイオリンは全く別の楽器として発達した。
  3. ヴィオールは7コース14弦もあり、調律がやっかいであった。

また、ヴィオールは調が固定されてしまい、転調のある曲などは演奏しにくかったことから、4弦の調律で済み、5度調律すると転調も容易なヴァイオリン属がよく使われるようになったそうです。

ピアノは時代を追って様々に工夫が施されて現在のような形になったのですが、対照的にヴァイオリンは、最初から完成された形になっていました。
いろいろ工夫を試みる人もあったのですが、結局定着しませんでした。

●ン千万円の名器もたくさん、一見無造作に展示されていました。優秀な学生に貸与することもあるとのことで、その日もコントラバスが1台、演奏会用に出張中でした。

●ハーディーガーディーはパリの蚤の市でみつけたものだそうです。
ううむ、今度ヨーロッパに行ったら何か探してみよう。
実は今まで、机に置いて演奏するものだと思っていたのですが、肩紐がついていて、道端で立って演奏できるものだったんですね。

●わざわざビリビリという雑音(振動音)が出るようにしています。
こういった雑音は、ヨーロッパの現代楽器には珍しいですが、世界の民族楽器には普遍的に取り入れられているものだそうです。
そういえば、前回聴いたフィドルの演奏法でも、メロディーのほかに隣の弦を使ってアクセントのように振動音を入れていました。

●日本の楽器ということで木魚や鐘もありました。以前僧侶が見学に来たときに、鐘の叩き方を指導してくれた、とか。 ばちを下から上に向かって45度の角度で叩くのがこつなんだそうです。


武蔵野音楽大学楽器博物館
所在地 武蔵野音楽大学江古田校地
東京都練馬区羽沢1-13-1
TEL 03-3992-1121
    西武池袋線江古田駅下車徒歩5分


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